長池学

島 利兵衛とサツマイモ栽培

・島 利兵衛の業績
 島 利兵衛は、18世紀頃、長池で薬種問屋を営んでいましたが、扱っていた薬草の中に幕府が禁止していたものがあったため、九州へ流刑となりました。利兵衛は、赦免されて帰郷した後、流刑地で身につけたサツマイモの栽培方法(挿し木、少肥栽培、蔓めくり等)を地域の農民に教え、サツマイモ栽培の発展に寄与しました。


大蛇伝説と太刀

 長池には、大蛇退治の伝説があります。その起源は、石上神宮(布留大明神)の縁記に記載されている白河天皇の行動までさかのぼります。そこには、『白河天皇が石上神宮に長池の大蛇退治を祈願すると、大蛇が死んだ。天皇は、石上神宮を深く崇敬し、種々の霊宝を寄付する。その中に、「小狐太刀」という太刀があった。この太刀は、三条小鍛冶宗近が稲荷神と鍛えて天子に奉じた御剣である。』ということが書かれています。

 

長池の地形と地質

長池は、城陽市東部丘陵が木津川流域平地接する所に位置し、東部丘陵は地形、地質学的には、宇治丘陵、長池層と呼ばれています。長池層の堆積物は古琵琶湖から流れ出る古瀬田川によってもたらされてものだそうです。今から約200万年前の出来事です。

 

デジタル紙芝居

長池には2つの伝説が伝わっています。長池まちづくり協議会は、これらを元に、『長池宿の大蛇退治』と『琉球芋宗匠 島 利兵衛の物語』という2つの物語を創作し、絵と朗読で演じるデジタル紙芝居を近くの小学校の出前授業やイベントの折に上演しています。

 

 

 

長池宿 名所・旧跡地図

京都と奈良を結ぶ大和街道(奈良街道ともいう)の中間に位置する長池は、古来より街道を行き来する人々で大変賑わいました。けれども、時代は移り、特徴ある施設は次々と姿を消し、当時の様子を伝える物はわずかしか残っていません。

長池まちづくり協議会は、現存している長池の名所や今はもう姿を消してしまった旧跡を紹介するために

『長池宿 名所・旧跡地図』を作成しました。この地図の作成に際しては、長池地区にお住まいの多くの方々に協力いただきました。